SUP(サップ)のすすめ。インフレータブルなら、遊び方&使い方いろいろ

サーフギア

ひとむかし前に大流行り(?)した、スタンドアップパドルボード=SUP(サップ)。今現在は、この流行りも結構落ち着いた感ありますが、かくいう筆者も、そのタイミングでSUPデビューを果たしたひとり。

普段はショートボード(コンペ思考)をメインに年間160日以上は海に入りますが、波が小さ過ぎる場合はロングや遊びのソフトボードまで色々と乗り分けつつ、このSUPも非常に面白い道具のひとつと思っています。

今回は、ショートボードがメインのサーファー視点でも「SUPって意外と面白い」と感じる点をいくつかシェアしたいと思います。

価値観の近い方、マジでオススメです笑

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SUPの種類をおさらい

まず筆者が所有しているSUPは2種類で、1つは通常のハードボード。もう1つは、空気で膨らませるタイプのインフレータブルボード。
SUPの種類と言ってしまうと、こうしたざっくりの素材違いだけではなく、ボードの形状や長さなど、色々あると思いますが、まずは“楽しむ”だけを前提に、この2つの特徴を解説してみたいと思います。

ハードボード(本格志向、waveもやりたい方向け)

ハードボードとは、カーボンやEPS、PVC系の素材で作られたもの、俗にいうパッコンボードのような板で、現在はデッキパットまで貼られているものが主流と思います。
同じハードボードでも、板の形状、長さ等により、クルージングがメインのボード、ウェーブ(SUPサーフィン)がメインのものと色々。

本格的にSUPを楽しみたいのであれば、おすすめはこのハードボードですが、デメリットは「とにかくデカイ&高い」ということ。とくにサイズ問題は深刻で、移動するにも通常の自家用車ではまず中積みはできませんし、キャリアに積むにも大変な作業です。
基本的には海近く在住者向け。遠方の方が所有する場合は、ボードロッカー等の利用がおすすめです。

※個人的にはハードボードに乗るなら、9’1前後くらいで、ぜひウェーブ(SUPサーフィン)も視野に入れたボードがおすすめ。

インフレータブルボード(クルージングメイン、家族でも遊べる)

個人的に「入門編」としておすすめなのが、このインフレータブルSUP。今は値段も手頃ですし、小さく収納も出来るので、色々な場所へ持ち運ぶことも可能。中身が空気なので、使い方さえ間違えなければ、ぶつけて怪我することも少なく、初心者や家族と一緒に楽しむとができます。

※なんと今は2.5万円以下の商品も本当に手軽に楽しめるようになりました。

インフレータブルSUPのメリット

ハードボードに比べると、海上での安定感やコントロール性能は劣りますが、割り切って使用するのであれば、インフレータブルならではのメリットがたくさん。
そのいくつかをご紹介。

手軽にどこでも持ち運び可能

前述もしましたが、通常のSUPはとにかくデカイので、所有するにも基本的には海近く在住者が主になってしまうと思います。
ちなみに筆者は海まで自転車で10分以内。海までは自転車キャリアに載せて運びますが、実はこれでも結構面倒な作業です。

ですが、インフレータブルであれば、バイクや車などの移動も含め、SUPを色々な場所へ持ち運び可能。その気になれば、電車やバスで移動することもできる。

ひとことに「クルージング」といっても、ただ漕ぐだけだとすぐに飽きてしまうので、近所の海ではあまり気乗りしませんが、海が綺麗な場所、景色が良い場所など選択肢を広げると、とても楽しい“乗り物”になってくれます。

小さい子供と奥さんを乗せて、少し離れた小島へ移動も可能。これって結構な特別感あります
正面奥に小さく見えるのが一般の海水浴場。SUPがあると混雑を避けた海遊びも楽しめる

初心者や家族で遊べる

インフレータブルSUPは、通常のハードボードと比べて素材が柔らかいので、初心者の友人や家族でワイワイ遊ぶのに最適です。
仮にボードの上でバランスを崩して転んだとしても、堅いハードボードと比べて怪我のリスクも低いので安心。子供や彼女を乗せたり、交代で練習したり、海水浴の延長のような遊びでも、SUPがひとつあるだけで遊び方の幅が露がります。
※注:海水浴場や周りに人がいる場所での利用は控えましょう

浮き輪や魚捕り網、シュノーケルなど子供の海遊びグッズや砂遊びセット、お弁当&飲み物、タオルや椅子など、これだけの荷物も一緒に持ち運べる(SUPの耐荷重量に注意)

体幹トレーニングにも使える

例えば、ロングボードなど長い板に興味がないショートボーダーでも「体幹トレーニング」を兼ねた遊びという点でSUPは結構おすすめです。
海上でバランスを取り続けるSUPは、普通に漕いでいるだけでも体幹が鍛えられますが、とくにインフレータブルSUPはデッキ面がポヨポヨと安定しないので、少し動くだけでもかなりの体力が消耗。
「どうせ遊ぶならトレーニングを兼ねて」と貪欲な人には、、、あえて安定感がなく操作性も悪いインフレータブルSUPをおすすめします笑。

とにかく安い

通常のサーフボードよりも高額な商品が多いSUPですが、近年は安価な商品もかなり出ています。とくにインフレータブルの場合は、パドルやポンプなど必要器具が全て揃って2.5万円以下の商品も。
中でも海外製品の価格がかなり下がっていて、amazonには色々な種類のSUPが並んでいますね。
ひと昔前のように、安かろう、悪かろうの時代ではなく、安価でも十分使える製品は増えている感もありますし、一度試してみるのもおすすめです。

まとめ

このように、ひとつの遊び道具として割り切って使用するなら、とてもオススメのインフレータブルSUP。
とくに、小さな子供を持つファミリーや、サーファーでない恋人を持つ方など、SUPがひとつあると、夏の遊びの幅が各段に広がるのでかなりオススメです。

もちろん、おひとりの方であっても、天気が良い日に海(海上)でまったりしたり、トレーニングを兼ねての利用も可能。例えば海がスネ~ヒザのNo surfコンディションであっても、SUPで30分~1時間も漕いでいると身体がバキバキになります。どうせなら、波ナシの日も海で身体を動かしてみてはいかがでしょうか。
※また別の視点で「SUPサーフィン」も凄く楽しいのですが、これはハードボード向けです。
※今回はサーファー目線で海に特化した内容ですが、インフレータブルなら川や湖にも持ち運びできるので、サーファー以外にもぜびオススメしたいアイテムです。

波がフラットでも、晴れた日はアウトでのんびり過ごすだけでも気持ち良い

重要)最後に、インフレータブルSUPで遊ぶ場合の注意点

以上、これだけ楽しく、安価なインフレータブルSUPですが、導入が手軽な分、ビギナーの事故が増えているという悲しい現実もあります。

好きな場所で、手軽に遊べるメリットがある反面、海にはマリンスポーツ経験者でないとなかなか気付きにくい危険性があるのも現実。

ときには、自己責任という言葉だけでは済まされない事故も発生していますので、最低でも以下の点などは注意しましょう。

・陸でそよ風程度であっても、SUPは風に流されやすいので細心の注意を(とくにオフショア時)
・そもそも風が強い日、波が(多少でも)ある日は控える
・子供や初級者が使用する場合は、ライフジャケットなどの浮力帯を必ず着用する
・まずは足が付く場所で練習。沖へ行くのは操作に自信が付いてから
・行きは体力の3割(帰りの分で7割の体力を残す)
・ひと気の無い場所での利用は避ける
・船やボートの航路を邪魔しない(邪魔になりそうな場所は避ける)

本来でいえば、まずは経験者らのアドバイスをもらうべきですが、仮に独学で始める場合も事前の準備~情報収集は欠かさずに。

「今日はちょっと不安だな」と感じたら、予定を延期するのも勇気。自分はもちろん、家族や仲間の安全のためにも、念には念をの安全対策を持って楽しみましょう!

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