アップルウォッチはサーフィンで使える?サーファーにおすすめしたい理由

サーフギア

筆者がApple Watchを購入してから約1年ほど。
これまでは、普段使いの腕時計に加え、サーフィン用のタイドウォッチなど複数の腕時計を所有していましたが、今となっては時計はこのApple Watch一択。
今では「なぜもっと早く買わなかったのか」と後悔しているほど、大のお気に入り時計になっています。

今回は、そんな筆者が主にサーフィン時のアップルウォッチ使用で大変気に入っている部分をシェアします。全て主観ですが、もし購入を迷っている(サーファーの)方がいたら、ひとつの参考にしてみてください。

スポンサーリンク

はじめに① Apple Watchは海で使えるのか。その防水性能など

まず大前提として、結構聞かれる「海でアップルウォッチを使って大丈夫?」について。
結論から言えば、サーフィン中の着用は、防水性という意味では全く問題ありません。

Appleの公式情報では、アップルウォッチは(最新のUltraも含めて)防水仕様ではなくあくまで “耐水性能”と呼ばれるもの。ですが年間で160日以上サーフィンをして必ずApple Watchを着用する筆者が、これまで不具合を感じたことは一度もありません。

ちなみに筆者が使用しているアップルウォッチはSeries6。結構古い機種ですが、Series3から同じ「50メートル耐水」の性能。旧機種でも大丈夫ですが、あくまで〝耐水〟ですから、念のため長時間海に沈めるような行為はやめておきましょう。
(逆に、これまではNIXONの歴代タイドウォッチを使っていましたが、サーフィン中の操作が原因で何度も故障した経験があります。それに比べたらよっぽど安心)

2023/10/18更新
ですが、これまでその性能を過信したばかりか、ついに不具合が発生。マイクが使用不可になりました。その他の機能は引き続き問題なく使用できていますが、、、念のためこちらもご参考ください。

しいて挙げるとすれば、心配は防水性能よりも、むしろサーフィン中に腕から外れてしまわないか、ボードにぶつけてしまわないか、などですね。ですが、これもしっかりしたバンドやケース等を使用していれば問題なしと思います。
個人的には、しっかりとしたピンバックルで、ベルトループに通すような通常のバンドが安心でおすすめです。
(よくあるベルト内側に通すだけのタイプは、引っ掛かると取れちゃいそうで怖いですよね)

はずめに② 海の中では触れない。通話はなんとかOK!?

それと結構勘違いされているなと感じているひとつが「海の中での操作」について。

アップルウォッチを含むスマートウォッチを付けていれば、サーフィン中に波情報を見たり、タイドを見るなどの使い方をイメージする方がいますが、はっきり言って海の中でウォッチの操作はほぼ無理と言えるでしょう。

そもそも海に限らず屋外でのウォッチ操作は、セルラーモデルか、wi-fiモデルかにより、できることも異なります。ですが、屋外で通信できるセルラーモデルであっても、サーフィン(波待ち)中のウォッチ操作は、画面に付く水滴などの問題で、物理的に結構厳しいです。

個人的には、何かどうしても操作が必要な場合は、腕を振ったり、強く息を吹きかけるなどで水滴を飛ばしつつなんとか操作することもありますが、当然ながら指先にも水滴が付いていますので、画面へのタッチは誤動作しまくりで、まともに操作できる状態ではありません(そのため水中での誤操作を防止するための「防水ロック」という機能もついています)。
また、Apple Watchを所有するサーファーがほぼ使っているであろう「Dawn Patrol」でトラッキング中は、その防水ロック機能がオンになるので、解除するまでウォッチ操作はできないんです。

ですが裏技として、そんなときはsiriを活用すれば、対応アプリのみですが防水ロック中であっても多少の操作は可能です。

その辺りも含め、筆者がアップルウォッチを使用するうえで感じているメリットをいくつかご紹介したいと思います。個人的には、やはりセルラーモデルがおすすめです。

メリット① サーフィンログアプリ「Dawn Patrol」で自分のサーフィンを可視化できる

前述しましたが、やはりサーファーでApple Watchを所有しているのであれば、必ず使って欲しいアプリがこの「Dawn Patrol(ドーン・パトロール)」です。

機能の詳細は以下で解説していますが、日々のサーフィンを可視化することで色々なメリットがありサーフィンに対するモチベーションが上がります。

・日々のサーフィンを記録できる
自分がこれまでサーフィンをした場所(ポイント)、回数などのデータが蓄積されるので、ログ好きの方にはたまりません。これまでどれくらいサーフィンしたのか、最もサーフィンしているポイントはどこか、所有ボード別の使用回数の確認など、現状を振り返ることで面白い発見もあります。
・「今日のサーフィン」を数値化するとモチベーションが高まる
今日は波が良かった、今日は結構乗れた、そんな日は、感覚的ではなく数値で見ることでより満足度が高まります。
具体的には、サーフィンをした時間、乗った本数、さらにはライディング毎の距離やスピードなど。これは結構〝まゆつば〟的な情報も含まれますが、参考程度であっても具体的な数値を見ることができるのは楽しいです。
逆に、今日は全然乗れなかった、ろくなライディングがなかった、そんなネガティブ情報も数値化されますので、次はもっと頑張ろうという気持ちにも役立てることができます(有料会員なら「パドルの動きと距離」もデータ化されるので「本数はあまり乗れなかったけど、結構パドルして良い運動になった」そんな情報にも貢献してくれます)。
・エクササイズとしての数値情報も
Apple Watchを使用している方なら、公式アプリの「ヘルスケア」や「フィットネス」などのアプリを活用している方も多いと思います。
Dawn Patrolの情報は、これらのアプリとも連動していますので、サーフィン中の消費エネルギーなども加えてデータ記録できます。日常的なワークアウトに興味はなくても、自身のサーフィンがどの程度の運動になったのか、などは嬉しい情報ではないでしょうか。

この週は水曜と木曜以外は毎日サーフィンしました。このようなデータが視覚的に見えるとやる気もでますね。

メリット② 家族持ちや、早起きが苦手でも大活躍のアラーム

「もっと早く買えばよかった」そういう意味では、Apple Watchを購入してから「早起き」の環境が激変しました。

サーファーである以上、海近くに住んでいても、そうでなくても「早起き」は基本中の基本。ですが、例えば家に小さい子供がいたり、そもそも家族と一緒に寝ている方などは、早朝のアラームにかなり気を使っているのではと思います。
ですが、このApple Watchを着用して就寝すれば、無音(バイブ)で起こしてくれるので本当に助かっています。

ちなみに筆者は朝が本当に苦手で、どうしても早起きしたい日は、大音量の目覚ましをセットしたり、二度寝対策に何度もスヌーズ設定をしたりと、周囲にかなり迷惑をかけていました。
しかし、そんな筆者でも、腕のバイブアラームだと嘘のようにパッと目を覚ますことができます。個人差あるかもですが、まれに眠さに負けてしばらく放っておいたとしても、時計は腕から離れないので、この振動を受け続けることで徐々に目が覚めてくるんですよね。

それでも不安な日は5分刻みとかで複数アラームを設定しますが、今のところまだ誰にも迷惑をかけていません。なんでもっと早く買わなかったのかと後悔するレベル笑

さらに、Apple Watchで睡眠時間や健康管理もしてくれるオマケ付き。

5分刻みや10分刻みで連続アラームをかけても周囲に迷惑がかかりません笑

メリット③ スマホ要らずで、仕事や家庭の緊急連絡も安心(セルラーモデル)

前述の通り、サーフィン中(海の中で)の操作はほぼできないApple Watchですが、それでも海に入る直前までや、海から出てすぐにメールやLINEをチェックしたり、電話を受けたりできる環境は大変ありがたいものです。

ちなみに筆者はバイクか自転車で海へ行きます。バイクのときはまだ良いですが、チャリで行く場合は出発後は一切の情報を得られませんが、Apple Watchなら仲間と連絡を取り合ったり、タイドや簡単な波情報をチェックしたりも可能(アプリによる)。

また、家庭や職場からの緊急連絡があった場合も、とりあえず連絡が取れる環境は大変心強いです。
ここぞの場合、たとえサーフィン中であっても、メールの受信チェックや音声通話もできますので(セルラーモデルのみ)少し安心して海に入ることができます。
※前述しましたが、siriを使えばLINEやメール、メッセージ等の一覧確認のほか、なんとか通話も可能です。

2023/7/6追記
エリアの問題からかiPhoneとの関係か、海に入る前やビーチだと防水ロック中でもsiri起動できるのですが、なぜかサーフィン中の海の中だと起動しませんでした。少し検証して再度情報更新したいと思います。

2023/7/26さらに追記
海でサーフィン中、かつDawnPatrolで計測中のまま防水ロックのみを解除したら、一応はsiri起動でき、LINEやメールなどSiriで起動できる範囲でのチェックは可能でした。
ですが、何度も繰り返しているうちに、Siri自体が起動しなくなったり、Apple Watchが「インターネットに接続していません」になることもあり、場所や電波状況などにもよるのかも?
もしもの際に安心なのは間違いないですが、海の中ではあくまでオマケレベルの使い勝手かもしれません。

メリット④ お財布要らずで、楽ちん(セルラーモデル)

これもセルラーモデル限定、かつ海近くに住んでいる方が前提のお話しになってしまいますが、行き帰りに電子決済可能な自販機があれば、財布を持っていなくても、のどを潤すことも可能。また、海上がりの濡れたウェットではさすがに気まずいですが、行きのコンビニで買い物しながら海に向かうこともできる。自転車で海に行くと、やはり財布を持っては出られないので、もしものときの安心感も含めて、個人的には大変助かっています(ついつい無駄にジュースを買ってしまうことも、、笑)。

Suica、QUICpay、nanacoなどで決済できる自販機も徐々に増えています。個人的にCoke ON Payが使えると対応自販機も増えるので嬉しいんですが、残念ながらApple Watchが非対応・・

メリット⑤ ウォレットキーで車や自宅のロックも解除

同じく海近くにお住まいの方向けの機能ですが、自宅の玄関にスマートロックを使用している方は、海へ出かける際に家の鍵も持ち歩く必要もなくなります。
また、これは筆者も未経験ですが、Appleの「Carkey」に対応している車をお持ちの方なら、車でサーフィンに行った際でも、ドアロックの解除やエンジン始動などもできるようですね。Apple Watchでの対応範囲などは不明ですが、気になる方はぜひ調べてみてください。


以上、ここまでは筆者が考えるメリットを挙げてみましたが、当然ながらデメリットも存在しますので、思いつく範囲で以下に記載してみます。

デメリット① 電池消耗が激しい

とくにDawnPatrolアプリを使用してのサーフィンに言えますが、やはりGPS機能を使用するためか電池消耗がかなり早いです。感覚的には、充電100%の状態で海に入っても、3時間前後のサーフィンで60%~それ以上消耗してしまう場合もあります。
サーフィンの “ログ取り” という意味では、ほぼ同等の機能があるリップカールの「SurchGPS」はGPS使用で6~10時間(GPS使用なしなら、なんとフル充電で6カ月)、Garminの「Instinct Dual Power Surf Edition」ソーラー充電機能も兼ね備えており最大54日も使用できるようなので、明らかにアップルウォッチは電池消耗が早いです。
筆者のようにサーフィン後は家に戻るだけなら良いですが、仕事前の1ラウンドであったり、サーフトリップ中などすぐに充電できない環境の場合は、注意が必要。

もし、目的が「サーフィンのログ取り」のみであれば、以下のような専用ウォッチの方が良いかもしれません。

デメリット② 値段が高い&心配

これはApple Watch自体のお値段が少々高額であるという点。最新機種であるほどお値段もそれなりのため、たとえ「防水性能は問題なし」と言われても、何かあっては困るので少々心配ですよね。
また、激しいワイプアウトなどでウォッチをボード等にぶつけてしまうリスクもあるので、やはり海で使用するとなれば、ある程度の割り切りが必要かもしれません。

しかし、冒頭でも少し触れたように、まずはのお試しであれば少し古い機種でも十分に使用可能。型落ちモデルの中古品なども候補に加えれば、意外と安く購入もできるのでおすすめです。

まとめ(サーフィン以外でも便利機能満載)

以上、筆者の主観でありながら、大のお気に入り時計となった「Apple Watch」。
今回はサーファー目線でのオススメ点をまとめていますが、当然ながらApple Watchにはサーフィン時のメリットだけではない沢山の便利機能があります。

★サーフィン以外で「Apple Watchの利用メリット」例
・電車やバスの改札が楽ちん
・電子マネー系が楽ちん(Suicaの他にも、QuicPay、nanaco、PayPayも使える)
・スマホをバッグやポケットに入れたまま、メールやLINEの簡単チェックができる
・万歩計変わりなる、健康管理に使える
・天気予報もさらっとチェックできる
・アラームやタイマーを気軽に設定~活用できる
・リマインダーなどが気軽に設定~活用できる
・ボイスレコーダー代わりになる
 ETC…

ちなみにこれ、全てiPhoneでもできる機能ですが「手首の腕時計でできる」という点がキモなんです。アラームとかタイマーってわざわざスマホを取り出してまで使いませんが、Apple Watchだとさっと操作できちゃうから、意外と出番が多くて便利です。
※早起きのアラームと同様に、通知は無音で自分しか気付かないから、「カップラーメンの3分」とか以外にも、「あと××分たったら家を出よう」みたいな、ちょっとしたリマインド機能って、それまで他の事に集中できるから以外と便利なんです(設定はSiriが便利だけど、直接操作でも2~3タップでセット可能)

時計は防水ならなんでも良い? タイドウォッチで十分? 見た目が好みだから使っているだけ?
もしそんな感覚で選んだ時計を使用されているのであれば、Apple Watchでサーフィンや生活そのものが激変しますので、ぜひ試していただきたいなと思っています。

書くいう筆者もゆくゆくは、バッテリーの持ちが倍になり、水温計も装備された「Apple Watch Ultra」にぜひ買い替えたい・・。その際には再度レビューしたいと思います。

おまけ。サーファーにはバンパータイプのケースがおすすめ!?

ちなみにサーファーの方なら、普段使いのバンドと、海用のバンドを複数持っていると便利です。
私個人的には、海用のベルトはラバー系で濡れても影響が少ないものを使用し、仕事や普段使いはメタル系のバンドなども含めそのときの気分で選んでいます。
そのため、ベルト一体型ではないケース(カバー)が便利ですが、保護フィルムとも一体型ではないバンパータイプがおすすめ。フィルム一体型だと、画面との隙間に水滴が残ってしまい誤動作を起こしてしまうからです。

保護フィルムと、バンパーケースでお気に入りのものを見つければ、海or陸やその日の気分で好きなベルトにさっとチェンジ可能。バンパーケース側の色見も含めてチェンジするなど色々なバリエーションを持っておくと、ビジネスシーンでも違和感なく使えておすすめです。

コメント