車検にかかる費用を大幅に節約!ユーザー車検のメリットと進め方(金額の比較表あり)

サーフギア
この記事は約9分で読めます。

登録カテゴリーは「サーフギア」ですが、サーフィンの話しではありません笑。

先日「ユーザー車検」を受けてきました。
個人的に、このユーザー車検は人生2回目のチャレンジ。
2年前の初チャレンジに比べると、一度経験済みの分、ある程度の流れは掴めましたが、やはり素人にはちょっと分かりづらいですよね。。。

もちろんネット検索すれば、詳しく解説してくれているサイトもありますが、個人的には逆にこの「詳しい解説」が素人には分かりづらい笑

また次回(2年後?)もユーザー車検を行いたいため、シンプルに「やることリスト」を自分の備忘録として残しておきたいと思います。2年後だとまた忘れちゃうので。

※2021年も無事に3回目のユーザー車検を実施して合格をいただきましたので、本記事にも少し情報を追記していきます。
※2023年3月追記、4回目のユーザー車検も無事にクリアしました。今回はディーラーから届いた車検見積りがあったので、ユーザー車検で実際にかかった費用との比較表を加えました。

スポンサーリンク

ユーザー車検とは〜金額面のメリット

そもそもこの「ユーザー車検」とは、通常はカーディーラーや整備工場などで2年毎(新車は3年)に依頼して行う車検およびその手続きを、自分でやってしまおう、というもの(車を陸運局に持ち込んで手続きを行う)。

車検時には、自動車税の納付や自賠責保険の更新などが必要なため、この部分は自分でやっても、どこかへ依頼しても、かかる金額は同様です(金額は車の種類により異なる)。

ですが以下など、第三者へ依頼する場合に発生する費用はかかりません。
特に「整備費」に関しては、車検毎の実施をオススメされる部分が多いので、これを後回しにする、やるorやらないを自分で決めることができるため、高額になりがちな車検費用を一時的に抑えることができます。

【ユーザー車検ならかからない費用】

①車検を通すための事務手続きなどお願いする、代行手数料
②定期点検/整備費用
③その他、オススメされる整備費用
※これら全てを行うと結果的に高額になるケースが多い。

もちろん、ディーラー車検などでオススメされる整備なども、基本的には自分の判断で省く(または後回しにする)ことができるものなので、この辺の考え方は変わりません。

ユーザー車検での金額メリットは、人にお願いすることにより発生する事務手数料や代行手数料を省ける、というもの。
面倒な手続きを、お金を払って人に依頼するか、自分でやってしまうか、という判断になるかと思いますが、数万円レベルの差が出るケースもあるので、一度は車検の見積もりを出してもらったうえで判断する方が得策かもしれません。

※特に差が出るのは②③です。もちろん整備なので、これを不要とは言い切れませんが、本当に必要か、今やるべきものなのかの判断ができないと「念のため」の高額整備を車検毎に繰り返すことになるので注意が必要です。
また後述しますが、義務とされている「定期点検」の判断も難しいところ。必ず実施すべきものではありますが、絶対に車検前に行うべきものではありません。
さらにディーラーなどがパッケージにしている定期点検は、〇〇のチェック、〇〇のチェックと、項目が多くなっている分、一見お得に見えても、それなりの金額です。用意されたままお願いするのではなく、自分自身もある程度の知識を持って判断する必要があるのではと思います。

【ディーラー車検とユーザー車検の金額比較】

種類項目金額
(ディーラー車検)
金額
(ユーザー車検)
備考
点検整備24ヶ月点検¥27,500¥0後に自分で点検整備
点検整備予備車検¥3,300
点検整備その他の整備????消耗品やその他整備など 
法定諸費用 重量税¥45,600¥45,600
法定諸費用自賠責保険¥17,650¥17,650
法定諸費用印紙代¥1,600¥1600
検査諸費用保安確認検査料¥8,800
検査諸費用代行手数料¥11,000
合計¥112,150¥68,150
差額-¥44,000
ディーラーからの車検見積もり額と、ユーザー車検時の費用の比較

上記は、実際にディーラーから届いた見積もり額と、ユーザー車検時にかかった費用を比較してみました。
実際には、ディーラー見積もり額には、下記に加えて点検時に発覚した必要(推奨)整備や、車検後の点検整備等でプラス数万円の費用を提案されるケースが多いと思います。もちろん、ユーザー車検時でも、以降の消耗品整備やオイル交換代等は実費でかかってきますが、これは自身の判断で必要最低限に抑えることもできますので、結果的に5〜6万円近い差額となるケースも多いのではと思います。

ユーザー車検の事前準備と持ち物

事前準備はズバリ「車検の予約をする」のみ。

予約は以下より可能で、新規で利用の際はアカウントを作成します。
ログイン後に希望の試験場を選び、日にちと時間帯を申し込んでください。
国土交通省の「自動車検査インターネット予約システム

ちなみに、これから車検を受けるわけですから「車検が通るように車を整備しておく」というのは当然の準備ですが、必要最低限のものは「予備車検」という形で、陸運局の最寄りにある整備工場で確認することができます。

タイヤの山が少ない、電球が切れている、不正改造をしている、などの状態は当然ながら車検が通りませんが、次項の「予備車検」では、その他の基本的な部分は車検が通る状態であるか、などをチェックしてもらえるのでオススメです。

車検当日の流れ

ごくごく簡単に記すと、予約した当日に試験場でやることは以下です。(※は任意)

1. 予備車検を受ける(※)

陸運局の周辺には民間の整備工場が数件あり、実際の車両検査の前に「車に問題点はないか」の事前チェックをしてくれます。

費用としては3000円程度。せっかく車検の手続きを行っても、車両の検査が通らなければ、またイチからやり直しになってしまいます。せっかく時間を作って来てるわけですから、不合格の可能性を減らすためにも予備車検はオススメです。

予備車検は特に予約などは不要。私が検査している「湘南自動車検査登録事務所」の最寄りには以下のような業者があり、開店前から数台の車が並んでいる状態です。時間節約と、もしもの際も余裕をもって対応できるよう、早めの受付がおすすめ。窓口または従業員の方に直接確認しましょう。

栄和自動車 湘南予備車検場
https://www.yobiken.com/shop/syounan/
※検査をしてくれる整備士の方々は皆さん丁寧ですごく感じが良いのですが、窓口にいるヤンキー風のお姉さんはかなり感じ悪いので我慢しましょう笑(感じの良い子もいます)

そして、ここでは対応できない問題点などがあるようなら、しっかりと整備した車で出直す形が良いかと思います。

※私の車はヘッドライトの向きの調整が必要で、その場で対応頂き助かりました。予備車検を受けていなければ、せっかく並んで検査してもらっても不合格となり、半日無駄になっていたかと思います。
※ただし、何かしらの整備が必要になった場合も、予備車検場では基本的に整備はしてくれません。その場で対応できない不備が見つかった場合、残念ながら出直しになってしまいます。急な相談もできるように最寄りの整備工場を調べておくのもありですが、そんなに簡単ではないため、やはり古い車など難ありが予想される場合は、事前に点検をしておいた方が無難なケースもあります。

2. 検査受付窓口にて、必要な書類を3枚もらって記入

・「ユーザー車検です」と申し出れば必要書類を渡してくれます。(結構優しい)
・記入台に、見本とえんぴつが置いてあるので、それを見ながら記入します。(ボールペン記入の用紙もあり。あと現在の走行距離を書く欄があるので予めメモをしておきましょう。

3. 自動車税等の印紙を購入して貼り付け

・印紙購入は別窓口(別棟)になりますが、これも質問すれば必要な印紙と金額を教えてくれます。(神奈川県の場合、自動車税についてと金額はこちらを参考に

4. 検査受付窓口に戻り「記入&印紙貼り済みの用紙3枚」と「新旧の自賠責保険用紙」を提出。

これで「検査受付」が終了。すぐに検査可能であれば、検査レーンに車を持っていき待機します。(初めてですと言えば、「4番レーンに行って」などアドバイスくれると思います)。

※義務とされている「定期点検」について、整備記録も一緒に提出することになっていますが、無し=「後でやります」と言えばOK。
要するに、通常はディーラーなどで事前に定期点検をし、その記録も一緒に提出しているのですが、この「定期点検」は、車検前の実施が必須ではありません。あとでキチンと実施すれば良いということです。(必ずやってくださいね、と言われると思いますが、車検の手続きは進められます)

5. 検査レーンで車に乗ったまま待機。順番が来たら、指示通りに進めて検査終了。

車に乗り込んで、指定されたレーンに並びます。順番が来ると、職員の方がいくつかのチェックをしてくれます。そこで問題が無ければ、いよいよ本格的な検査に進んでいきます。

内容としては、電光掲示板や音声などの指示に従って進めていく(ここで止まって、アクセルを踏んで40km出すなど)のですが、特に問題なく全行程を終了できれば、最後に諸々の書類を先ほどの窓口に提出して車検終了です。お疲れ様でした。

所要時間について

前項では車検当日の流れをざっと記載しましたが、実際の所要時間は以下の通り。
朝イチから準備し、書類作成や窓口提出など最短で進められば、午前9:30頃には全ての手続きを終えることも可能です。

8:00~予備車検
8:30~印紙購入や書類記入などの準備
※検査窓口の受付前でも印紙関係は購入可能。見本を見ながら必要書類の記入を済ませておきます。
8:45~受付窓口へ書類提出
9:00~試験
※オープン前から車両の列ができるので、書類提出が終わったら速やかに車を移動するか、慣れてきたら先に試験場前に車を並べておいても良いかもしれません。

その後、試験の進みが早く特に問題がなければ9:30頃には終了できるという流れです。

心がけたいこと

検査時間は余裕を持って、できれば午前中(朝一)の予約がオススメ

ユーザー車検が初めてで、手続きが慣れない方、という意味もありますが、普段は異常がなさそうなマイカーでも、問題なく車検が通る状態か、というのは別問題。
私の場合でも、普段使用する分には何一つ不具合がないつもりでしたが、実際に検査を受けてみると、ヘッドライトの角度が少しずれていたようで車検が通らなかった経験があります。

その後、時間にまだ余裕があれば、1日2回まで(たしか)の再検査が可能なルールになっていますが、午前中の検査時間はお昼まで、終わらない分は午後の時間帯に回されたりもしますので、時間が遅くなればなるほど、再検査を受けることができない可能性があります。
まだ時間に余裕はあれば、近隣の予備車検場で整備してもらい、再検査にチャレンジすることができます。予約〜検査はなるべく早い時間帯から余裕を持っての実施がオススメ。せっかく時間を作って来ているわけですから、残り時間が足りずまた後日に予約を取り直し、なんてことにならないようにしましょう。
※ですが、先日に初めて午後の予約を取ったところ、朝イチと比べて車検の車両が随分と少なく驚きでした。間違いなく車検が通せる(と自信がある)状態の場合は、余裕を持って午後車検でもアリかもしれません。朝イチは早めに言っても混みますからね。


ある程度の準備と下調べがあれば、そんなに難しくはないユーザー車検。
もちろん、車屋さんに全てをお任せするのが最も簡単ですが、それなりの金額がかかります。
無駄を省いて費用を抑えたい方、ある程度は自分で判断したいと思われる方、いつもの車検代がびっくりするほど安くあがる可能性もあるので、ぜひチャレンジしてみてください。

他に気づいたものがあれば追記していきます。

コメント