ワックスオフ、ボードリペア、etc..サーフィン自粛中にやるべきこと

サーフギア

こういう斜め横からのアングルってやたら密集して見えるけど、正面から見ると意外とそうでもなかったりする。テレビや新聞ではこの手の映像を使いながら「サーファーけしからん」の風潮。

こりゃ悪意あるメディアの印象操作、とも言い切れないか。知らないだろうしね、「こんなに居るのか!」ってビックリするよね、普通は。。

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サーフィンの自粛は必要なのか

コロナウィルス感染症拡大防止のため、日本中に広がる外出自粛要請、にも関わらず連日のように集まるサーファー。

波があがると、まだ4月なのに凄い人…

先日、鵠沼と辻堂のメイン駐車場が閉鎖されましたが、サーフィンそのものに対する自粛ムードはありませんでした。が、この週末の人手を見て「こりゃ時間の問題だな」と感じましたが、、、
案の定、ニュース番組でもサーファーバッシングの風潮が強まり、ついには地元サーファーからも「サーフィンを自粛しよう」の声が挙がることに。

個人的には、ひとりウェットのまま自転車で海へ行き、そりゃ海の中で少しは知り合いと会い話しますが、平日の朝ともなれば、三密とはほど遠い環境で波乗りをし、また家に戻る。
もちろん遠方からくる人のように、コンビニやトイレにも寄らないですし、普段電車やバスで通勤してる人よりよほど安全な動きですが、それを見てまた人が来る、誰かが入っていると海から遠くの人も入りたくなる(子供か笑)ということで「なら皆でやめよう」のサーフィン自粛論。

とはいえ、そこに法的な強制力は無いのが実態ですが、ついには「ビーチへの立ち入り自粛要請」の看板が立つことに。
自粛については色々な意見もありますが、ここまでサーフィン、サーファーが悪者になってくると、ご近所の目も気になり出し自動的に皆で自粛という雰囲気です。やれやれ。。。

うっかり見過ごしてしまうそうな「お控えください」のメッセージ。海にサーファーは誰もいませんが、ジョギングやウォーキングの人は結構いて、なんだかなぁな雰囲気です。

個人的に、サーフィンをすること自体は良いことだと思っているのですが、住まいが海近くでも、そうではない人も、「今は」仕方ないという感じですね。前向きに行くしかありません。

ですので、そんなときだからこそ「今、サーファーがやっておくべき」と思うことをいくつか書き出してみました。

SNSを見ると、海に入れないときのトレーニングとか良くありますが、私のはそういうものではなく、、、
もっと一般サーファー、というより主にビギナーサーファー向けの「時間があるときにやっておいた方が良いですよ」というものをピックアップしてみます。

お勧め①サーフボードのワックスオフ

剥がすのが面倒だからと、古いワックスを上塗りで長らく放っておく人は多いと思います。自分はそうでもない方ですが、剥がしたらまた塗るわけですし、いつやるか、次のワックスはどれを使うか、などタイミングが悩ましい時期もありますよね。

ですが、今のタイミングはバッチリです。おそらく現在は、まだ真冬のころのワックスが残っている人が多いと思います。自粛ムードの改善がGW明けかも分かりませんが、せっかく時間があるときに板を綺麗にしておきましょう。
春用ワックスへ切り替えるにも良いチャンスです。

また、ワックスオフの良い点としては、マイボードがキレイになるだけでなく、これまで気付かなかったキズ、破損などを見つけることができる点も挙げられます。気付かずに放置していたキズのツケは後で回ってきますので、板を大事にしたい方はこれを機にしっかりチェックしておきましょう。(ワックス塗りっぱなしだと意外と分からないもの)

ちなみに余談ですが、自分はワックスを塗り替えると気持ち板が軽くなっているようにも思えます。実際に測ってはいませんが、古いワックスを何重にも塗ってる板と比べると明らかに違そうですし、気分的なものもあってか調子も良いと思えるので、本来は定期的な塗り替えがオススメです。

※よく、ワックスを塗り替えると調子悪くなる、とかジンクス的に言う人もいますが、上記の考えで自分は逆。もちろん、塗りが足りずに滑ったなんてこともあるでしょうけど、これはまた別問題。
自分は試合前はしっかり落として塗り替えたりします。要するに、考え方とちゃんと準備することだと自分は思います(余談です笑)。

もはやワックス剥がしには欠かせない液体リムーバー。ですがサーフボードがEPSの場合は、必ずEPS専用のものを使用してください。EPSボードに一般的な(PU専用の)液体リムーバーを使用してしまうと、仮にボードに傷などがあった場合は、中のEPSフォームを溶かしてしまうことになるので注意が必要です。傷がなければ大丈夫とも言われていますが、心配な方は必ずEPS用のリムーバーを使用しましょう(PUと併用可能な物もあるのでおすすめです)。

個人的に昔から使っているスクレーパー。全体的に一気に剥がすための大きめサイズのスクレーパーもありますが、これくらい小ぶりの方が、逆に細かい部分もしっかり剥がせるので自分は気に入ってます。

お勧め②サーフボードのチェック、リペアなど

前途の通り、板のワックスを剥がしていくと、思わぬキズや破損が見つかったらします。

そういう意味でも、定期的なワックスオフはおすすめなのですが、見つけてしまったサーフボードの傷については、基本的に選択肢は二択。サーフショップ等にリペアを依頼するか、自分で治すかです。

もっとも手取り早い手法は、前者であるサーフショプ等への依頼。具体的には、ショップにボードを直接持ち込んで、まずはリペア(修理)の見積もり出してもらいます。金額は傷の大きさや難易度により異なりますが、一般的には、傷ひとつに対して3〜5000円程度の金額が相場。フィンボックスの破損やノーズ折れなどの重傷ケースは1万円以上の費用がかかる場合がありますが、金額に納得がいけば、そのままボードを預けることになります。

また納期は数週間程度かかることが多いので、普段のように「今週末も海に行く」などの予定や、台風などで波が上がりそうなとき、大会の出場予定があるなど「この板を使いたい」などの事情があると、数週間とはいえ自分のメインボードを一時的にでも手放すことに躊躇していまう場合があります。なので、今回のように「しばらくサーフィンができない」状況であれば、この機会にまとめて修理をしておくことをおすすめします。

なお、もうひとつの選択肢「自分で治す」という方は、それなりの知識と慣れが必要ですが、当然ながらショップへの依頼よりも大幅にコストを抑えることができます。近年は自宅でもできるリペアキットも充実していますので、これを機にYouTube動画などを参考にチャレンジしてみるのも良いかもしれません。

このようなリペアキット一式も販売中、リペア用のサーフボードスタンドを安く用意したい方は以下の記事もご参考ください。

リペアに出す、出さないの判断

誰が見ても明らかな破損であれば判断しやすいのですが、まだ経験の浅いサーファーは、これは治すべきかと迷うケースもあるかもしれません。

そのひとつの指標としては、サーフボードに対して浸水があるかを参考にしてください。海上がりなどでボードの傷を見つけた場合は、実際に口を付けて水を吸ってみるのが良いかと思います。そこで海水が吸えてしまう(中に水が入っている)場合はリペア確定、すぐに修理できない場合はキッチンテープ等で応急処置をするか、状態を悪化させないためその日のサーフィンを中断することも検討してください。

ショップにリペアを出す際のマナー

ちなみに傷のリペアを依頼するためサーフショップ等へボードを預ける際には「ワックスは必ず剥がしてから預ける」ということが、個人的にはマナーかなと思っています。
もちろん、ほとんどのお店は「そのままで良いですよ」と言ってくれると思いますが、リペア作業はワックスをちゃんと剥がしてから行うことが多いので、これを自分の代わりに剥がしてくれるのは、預けたショップの定員か、そこから依頼を受けたリペア職人さんになるでしょう。
それも仕事のひとつとも言えますが、やはり面倒な仕事であるのは事実ですし、仮にリペア工場まで店員さんが板を運ぶ場合は、塗りっぱなしのワックスで車が汚れてしまうかもしれません。
また、もし仮にそのままワックスが塗られた状態でリペア作業をされた場合は、もっと汚れて帰ってくることにもなりますので、予め綺麗に剥がしておくことをおすすめします笑

すぐにリペア対応できない場合は、上記のようなソーラーレジンを持っておくと便利。トリップ先などでもしもの自体が発生しても、ひとまずサーフィンは続けられる。EPS不可のものもあるのでご注意を。

お勧め③ウェットスーツを洗浄しておく

考え方はサーフボードと同じですが、しばらく着ることはないであろうウェットスーツは、この期間にしっかりと洗浄をしておくことをおすすめします。

ウェットスーツに付着した汚れについては、専門業者の言葉を借りると、汚れが付着したままの期間が長いほど、状態は悪くなるとのこと。
ここで言う「汚れ」とは、海水に含まれる塩分や、自分の汗やおしっこ、砂やワックスの付着などですが、これらの汚れは生地の繊維の奥に絡みついていくため、汚れが付着すればするほど、生地が本来もっている柔軟性が損なわれ、生地が固くなっていくそうです。

また、日常の洗濯物と同様に、汚れを放置すればするほど落ちなくなるわけですから、本来はこまめな洗浄がおすすめ。おそらく今はまだ真冬用のウェットスーツを着ていた状態と思いますが、残念ながら自粛期間はもう少しかかりそうなので、冬用ウェットスーツはこれを機にしっかりと洗浄してしまっても良いかもしれません。

洗浄方法は、市販のウェットシャンプーを使用するか、今は専門のクリーニングサービスもあるので検討してみてはいかがでしょうか。
もちろん、サーフボードと同様に、じっくり洗ってみることで修理が必要な部分に気づく場合もありますので、必要であればしっかりとリペアしておくのもおすすめです。


以上、ビギナーというより、もはやサーフィンを始めたばかりの人向けの内容になってしまいまいたが、、、

「しばらくは海に入らない」という選択をした方は、良くも悪くも時間はもう少しかかりそうなので、ここはポジティブに。
普段はあまりできないお手入れ〜メンテナンス等を行う良い機会と考えてみてはいかがでしょうか。

いち意見ですが、ぜひ参考にしてみてください。

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